家業を継いだ薬剤師の本音について
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薬局の子は薬剤師を目指すのか?
実家が薬局を営んでいるからと言って、その子どもが全員薬剤師を目指すわけではありません。しかし、明治以前~昭和の時代に創業した薬局の子どもは、薬局を継ぐべきであるという気配を感じながら育っているのではないでしょうか。
店頭で朝早くから夜遅くまで働く両親を見ながら、地域のお客さんに囲まれて育つうちに、薬剤師以外の進路をあえて選ぶこともないと考えるようになるのです。
私もその一人です。私はもっと趣味も楽しみたいから休日も欲しいし、家を継ぐかどうかは分からない、と思いながらも薬学に進んだのは理系だったこともありますが、薬剤師以外の職業が思い浮かばなかったのです。
多分どの家庭でも、とりあえず薬剤師の資格を取ってくれれば家を継がなくても食いっぱぐれることはないし、いずれ継ぐ気持ちになるかもしれないし、という思いがあるのではないでしょうか。
まずは外で働いてから
ほとんどの人は家業を継ぐ前に、修業というか社会勉強のためにも外の会社に就職するでしょう。そして継ぐ予定はなかったけれども、悩んで(または半強制的に)家業に入ることもあるかもしれません。
私の場合も、調剤薬局に勤めた後で実家の薬店の調剤部門を立ち上げました。自分自身の視点から、家業を継いで良かった点と後悔した点をお伝えいたします。
薬局を継いで良かったこと
地盤が出来ているので、なじみの患者さんが利用してくれたこと。ほとんどが元からの友人知人が初期の患者さんとして調剤の方にも流れてきましたので、経営に関しては、ある程度安定したスタートを切る事が出来ました。
また、そんな常連さんたちは応援してくれますし、口コミで広めてくれるものです。
そして、自分が薬局を引き継いだように、来局する年代も親世代から自分世代に徐々にスイッチしていき、その後も変わらずにかかりつけ薬局、かかりつけ薬剤師として利用し続けてくれること。
そのように脈々と受け継がれることが、生まれ故郷の薬剤師として貢献している気持ちを持てるため、やりがいが大きいです。
薬局を継いで後悔したこと
はじめは、特に親世代の常連さんから、悪い意味ではなくても親と比較されることがあります。ちょっとしたクレームは自分ではなく親の方にいくこともあります。
仕事上では、両親と自分世代との考え方の違いによる対立が多少なりともあること。戦後からバブルの時代を経て薬店を盛り立ててきた両親からすると、新しいやり方は受け入れがたいものがあるようです。
そして休日が少ないこと。それなりの数のスタッフがいれば、シフトを組めますが、ほぼ家族だけで回している店舗はなかなか休めません。その点は覚悟して始めたつもりでも、週休二日と聞くと羨ましく思うことがあります。
最も重要な点は、辞めたくなっても簡単には辞められないこと。会社員なら、転職をすれば済むことですが、家業を辞めるとなると、譲渡するか廃業するかという大きな問題になってきます。
自分の後継者は?
自分の子どもがいても、私の個人的な考えとしては、継いでほしいとは思っていません。なぜなら、これから個人経営の薬局は厳しい時代を迎えるためです。
調剤だけでは生き残れなくなってきました。健康相談やサプリメントや漢方、一般医薬品、介護用品など幅広く相談を受けることのできる健康サポート薬局の機能を持った店づくりができるかどうか。または、専門性を持った唯一無二の薬局を確立できるかどうか。
さらに10年後20年後の医療業界、流通業界は加速度的に変化していくと思われますので、過去の成功体験にとらわれず、薬局の在り方も変えていける経営者になれるかどうか。
家業を後継するか、外で勤務するかの選択で迷っている薬剤師の方は、それらを総合して考えてみてはいかがでしょうか。
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