面分業薬局の薬剤師

面分業調剤薬局とは?

特定の病院・クリニックを限定せず、広い範囲で処方せんを受け付けている薬局です。いわゆる門前薬局ではない、地域密着型の薬局と言えるでしょう。

代々薬店経営をしていた店舗が、医薬分業の波に乗り調剤を始めたパターンもあれば、医療機関が狭い地区に点在しており幅広く処方せんを集めることができる場所、人通りの多い駅前や商店街など利便性の高い場所で新たに開局したパターンもあります。

面分業薬局の薬剤師のメリット

ひとつの病院・クリニックに依存していないため、その医療機関の経営状況に左右されません。例えば、院長が急死してクリニックが閉院になったため、薬局経営も悪化し閉局に追い込まれたという実話例もあります。

そのほか、門前の医療機関に気を使い過ぎる必要がないので、のびのびと服薬指導ができます。

処方せん内容に関しても、特に単科のクリニックではワンパターンになりがちですが、面分業で受けていると、バラエティに富んだ処方せんが飛んできます(飛んでくるという言い方をします)ので、勉強になることが多く、長期間働きたいと思うやりがいに繋がります。

その中で、今で言うかかりつけ薬局、かかりつけ薬剤師を、点数を取るためではない自然な形で確立してきたと言えます。

これは患者さんにかかりつけ薬剤師の申し出をした時に言われた言葉ですが、

「あなたのこと、かかりつけ薬剤師だってずっと前から思ってたことよ。今は指名制になったの?」

薬剤師冥利に尽きる言葉ではありませんか。

面分業薬局の薬剤師のデメリット

どちらかというと、経営者側に多いかもしれません。最も不利な点は在庫管理でしょう。門前薬局のように、安定した在庫を確保しておくことが難しく、不動在庫が発生しやすいリスクも高くなります。

例えばたった一人のために回転させている高額な薬が突然止まってしまったら…。固定客がついてくれるメリットがあるものの、ひとりひとりの受診サイクルに合わせた発注に手間暇かかります。

その固定客がつくまで、売り上げが安定しないのもデメリットと言えます。

「いつ来ても薬がないよね」と嫌味を言われ、「薬局で薬の在庫がないってことあるか!」と叱られるうちに、ついつい過剰に在庫してしまう気の小さい経営者もいます。

薬剤師側で困ることは、約束処方の細かな申し合わせが分からないこと。そのため、些細だけど見逃せない疑問があると、門前薬局ならしないであろう問い合わせが多くなります。

面分業薬局の薬剤師に向いている人

接客が好きな人または苦にならない人。

門前薬局があっても面薬局を患者さんが選んで来るのは、待ち時間だけではありません。薬剤師と話がしたいから、質問があるから、ゆっくり説明してもらいたいからです。

そして自分の話を聞いてもらいたいからです。

人の話を聞くのが好きな人、コミュニケーション能力がある人は、薬学の知識があるよりも向いているかもしれません。

また、面分業薬局は、調剤だけでなく、OTCやサプリメント販売にも力を入れているところが多いので、様々な処方せん調剤を経験できることと合わせて考えると、向上心があり幅広く薬剤師業務をしたい人には最適です。

開局時間については、門前医療機関に合わせる必要がなく、薬局で決めているため、どちらかと言うと定休日は少なく、営業時間も長い傾向にあります。

今後の調剤業界における面分業薬局の薬剤師

医薬分業に対する国の考えとして、今後の薬局の在り方は、まさに面分業薬局です。これまで当たり前にやってきた業務に報酬がついてきたと言ってもよいでしょう。

しかし今は、それに加えて、電子版お薬手帳や電子薬歴、遠隔服薬指導等のIT化、24時間体制、在宅業務を行わないことには生き残れません。

面分業にやりがいを感じて働いてきた薬剤師の中には、逆にもう自分の時代は終わったと考える人も出始めています。

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